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ふくしま教育通信 2023年12月号           Vol.235

はじめに

 人生の節目、皆さんはどんな時に感じますか?
 七五三、学校の入学式や卒業式、成人式、就職、還暦・・・。人生にはさまざまな通過儀礼や節目となる出来事がありますが、そのときに「悔いなし」「幸せ」と言えたらどんなにステキなことでしょうか。

 先日、教え子から「競技者としてのキャリアを終えることにしました」との連絡をもらいました。幼少期からプロスポーツ選手になるという志を持って、ひたすらその目標に向かって突き進み、海外でも孤軍奮闘した彼。その姿は、恐れず挑戦することの大切さ、現状維持ではなく常に上を目指して最高のパフォーマンスを自らに課し続けることの大切さと勇気を与えてくれました。

 スポーツ選手には、遅かれ早かれ「競技者」としてのキャリアに「引退」という節目が訪れるのでしょう。「競技者」として生きるべく、これまでの人生を費やしてきた選手にとって、引退という節目をつけることは、私には計り知れないほどの覚悟がなせるものだと思います。彼の「後悔も未練もありません」と告げてくれた言葉に、心が震えました。
 新しい年を迎えるに当たり、彼にとってのセカンドステージが、そして皆様にとっての「節目」に幸多かれと願っております。

 さて、令和5年4月から福島県教育委員会公式noteサイトにリニューアルした「メールマガジン『ふくしま教育通信』」。
 リニューアル第9回目となる「メールマガジン『ふくしま教育通信』」の12月号の構成は、「リレーエッセイ」、「日々の思い」(2本)、「子どもたちが輝くふくしまの学校」(2校)、そして「編集後記」の6本立てです。ぜひご覧ください。

「リレーエッセイ」
福島県教育庁参事 関場 智彦(せきば ともひこ)

 スポーツ観戦は「テレビで観る」方が多いですか?それとも「試合会場で観る」方が多いですか?テレビ中継の場合、スポーツによってカメラの切り取り方はさまざま。サッカーやバスケットボールの場合は、攻撃側(ピッチやコートの半面)を映すことが多く、選手全員の動きやボール運びなどが良く分かります。一方、野球のテレビ中継はどうでしょうか。ぜひ関場庁参事のエッセイから、「球場で観る」場合ならではの楽しみ方について思いを巡らせてみてください。

「日々の思い」
2022年度文部科学大臣表彰 教育者表彰
前 福島県立福島高等学校長 佐藤 弘樹(さとう ひろき)

 2022年度に文部科学大臣表彰(文部科学省の教育者表彰)を受賞された、福島県立福島高等学校の佐藤弘樹 前校長先生にご執筆いただきました。
 新学習指導要領には、「これからの社会がどんなに変化して予測困難な時代になっても、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしい」という願いが込められています。そこでは、子どもたちに必要な力として「実際の社会や生活で生きて働く知識及び技能」など3つを掲げています。では佐藤 前校長先生が感じている「生きて働く知識・技能」とは何か、ぜひご覧ください。

「日々の思い」
高校教育課長 箱崎 兼一(はこざき けんいち)

 皆さんは、「なぜそうしたのかわからないけれども、そうせざるをえなかったのだろう」と思うことはありますか。あるとすれば、それは何ですか?明確な理由はないままに、「やらずにはいられない」と自分を突き動かすものの正体・・・。それは衝動なのか才能の発露なのか定かではありませんが、いずれにしても、新たな世界を開くキッカケなのかもしれません。箱崎課長の「日々の思い」を通して、自分にとっての「そうせざるをえなかった」ことに思いを馳せ、新たな自分を発見してみませんか。

「子どもたちが輝くふくしまの学校」
下郷町立旭田小学校
福島県立南会津高等学校

 福島県内の各小学校・中学校・高校・特別支援学校の取り組みを紹介する「子どもたちが輝くふくしまの学校」。
 今回ご紹介するのは、下郷(しもごう)町立旭田小学校と福島県立南会津高等学校の2校。下郷町立旭田小学校は、話し合い活動を活性化させるとともに、異年齢集団活動を充実させたり、町内唯一の中学校(下郷中学校)の英語科や音楽科の教員が授業を担当したりすることで、自然と中一ギャップに陥ることを防いでいます。そして福島県立南会津高等学校は、今年度統合した学校で、地域の伝統文化の継承をはじめ、県立博物館の職員を招いての震災学習(高校生語り部活動)や中高連携事業など、地域に学び地域とともに歩んでいる学校です。2校それぞれが行っている地域とともにある学校づくりについて、ぜひご覧ください。

「編集後記」
教育総務課長 堀家 健一(ほりいえ けんいち)

 「ふくしま教育通信」の最後は、堀家課長の「編集後記」です。昨年度までは、コロナ禍による学校の休校が何度もあり、そのたびに学校とは何か、学校の役割とは何か、ということが投げかけられてきました。5類感染症に移行してからは、修学旅行や文化祭などの学校行事がコロナ禍以前のように行われるとともに、授業ではICTが活用されて学びの在り方も「シンカ(進化・深化)」。子どもたち一人一人が伸び伸びと輝けるよう、堀家課長の「温かなまなざしを」感じてください。


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