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子どもたちが輝く ふくしまの学校

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県内には、福島の良さを大切にした「福島ならでは」の教育を進めている学校や、個別最適化された学び、協働的な学び、探究的な学びへと変革していく「学びの変革」にチャレンジしている学校が…
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#学び

「SDGsの学校~吾妻中学校~」        福島市立吾妻中学校

 本校は、福島市中心部からみて西方、山形県米沢市に隣接した場所に立地しています。春には山肌の残雪が雪兎となって現れる、日本を代表する名峰の一つ、吾妻連峰の山懐に抱かれた、自然環境に恵まれた地域です。  令和2年度で創立50年となり、令和3年度には50周年記念式典を行いました。記念式典にあたり、当時の生徒会で吾妻中学校のイメージキャラクター「あづまる」を考案しました。この「あづまる」は、校内のいたるところで見られるだけでなく、福島県道5号線(フルーツライン)から吾妻中学校への入

「子どもと地域の未来を切り拓く」         浪江町立なみえ創成中学校

 なみえ創成中学校は、平成23(2011)年の東日本大震災にともなう福島第一原子力発電所の事故により避難や休校を余儀なくされた9つの小中学校(現在はすべて閉校)の思いを受け継ぎ、平成30(2018)年4月、浪江東中学校の校舎を改装し、なみえ創成小学校と併設する形で創立しました。毎日、生き生きと活動する生徒たちの取り組みを、一部ご紹介します。 【地域とともに学ぶ学校】  本校は、震災からの復興に向かう浪江町において、「子どもたちの生きる力と夢を育み、地域の未来を切り拓く学校

「松実」復興と地域創生に向けて         福島県立二本松実業高等学校(本校舎)

 令和5年4月、福島県立二本松工業高等学校と福島県立安達東高等学校の統合により、福島県立二本松実業高等学校が開校しました。工業科(機械システム科、情報システム科、都市システム科)と県内唯一の家庭科(生活文化科)を併設する専門高校です。「創造」「協調」「責任」の校訓のもと、高い専門性と社会性を身に付けるとともに、学科連携・地域連携による協働的・探究的な学びを通して、「地域産業の中核となる人財の育成」に努めています。  統合校における「地域連携活動」や「学科横断による探究活動」の

校訓「創造・協調・責任」の教えを胸に-安達東校舎の取り組み-            福島県立二本松実業高等学校(安達東校舎)

 令和5年4月、福島県立二本松工業高等学校と福島県立安達東高等学校が統合し、福島県立二本松実業高等学校が開校しました。  安達東校舎では総合学科の特色を生かして学びの幅を広げ、生徒一人ひとりの学びたいニーズを大切にして希望進路の実現を目指しています。「農業コース」「家庭コース」「福祉コース」「教養コース」の4つの専門コースに分かれて学習しています。それぞれのコースでの特色ある学びや、地域と連携した探究的な学びについてご紹介します。 1 特色ある学び (1)農業コース  

Frontier Spirit “拓魂”の息づく小中一貫校  西郷村立川谷小学校・川谷中学校

 西郷(にしごう)村立川谷小学校と川谷中学校は、那須連山のふもと、国道289号線沿いにあり阿武隈川の源流地帯にあります。この地は、戦後の開拓によって切り拓かれた広い農地や宅地を生かして、酪農や特産のジャガイモなどの穀物栽培が営まれています。本校は、村立の小中一貫校であり、小学1年生から中学3年生まで共に学んでいます。そのため、世代を超えたコミュニティが生まれ、多様性を受け入れることと同時に、小学生のうちから社会での自分の役割を確認することができます。  今回は、「川谷ならでは

よりよい自分に向かって            西郷村立小田倉小学校

 本校は、「人と自然が輝き、笑顔を未来へつなぐ西郷村」の西側に位置し、学区内には東北自動車道白河IC、東北新幹線新白河駅を有しています。令和5年度の児童数は425名、教職員数41名の学校です。  本校の教育目標は、「よりよい自分に向かって、意欲的に学び、鍛え、人のために自分を役立てることができる、確かな学力を身に付けた、健康で心豊かな子どもの育成」です。そのような子どもの育成のために、保護者や地域の皆さんと様々な教育活動に取り組んでいます。  今回は、その取り組みの中から代表

地域の特色を生かした「上遠野小ならでは」の教育                                 いわき市立上遠野小学校

 いわき市立上遠野(かとおの)小学校は、いわき市の南西部、阿武隈(あぶくま)高地の南部に位置します。上遠野城跡や滝富士に代表される山、そして、竜神峡、鮫川、上遠野川など、自然豊かな土地です。校地には、江戸時代の公卿飛鳥井家の屋敷跡の石碑や棚倉藩の陣屋跡の案内板が見られ、歴史を感じることができます。  このような環境のもと、「上遠野小ならでは」の教育を目指し、人や地域との関わりを大切に、地域教材や地域人材を積極的に活用した教育活動を行っています。 1 全校児童が縦割り班で「や

「いりとおっ子 みんなで学び みんなで遊び」                                 いわき市立入遠野小学校

 いわき市立入遠野(いりとおの)小学校は、明治6年、東陽寺を仮校舎とする集議小学校として開校しました。入遠野小学校は、昭和40年前半までは大平分校、根本分校、入定分校の3つの分校があり、多い時で1,000名以上の児童が通う学校でした。平成、令和と徐々に児童数が減少し、150周年を迎えた今年度は、全校生で50名となりました。来年度より、同じ遠野町の上遠野小学校と統合し、遠野小学校として新しいスタートを切ることとなります。 1 入遠野小学校のシンボルツリー「4代目おお柳」