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子どもたちが輝く ふくしまの学校

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県内には、福島の良さを大切にした「福島ならでは」の教育を進めている学校や、個別最適化された学び、協働的な学び、探究的な学びへと変革していく「学びの変革」にチャレンジしている学校が…
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#小学校

ともに歩み、ともに育む高瀬中を目指して                   郡山市立高瀬中学校

記事の概要 本校は、郡山市の東南、阿武隈川の東に位置し、安達太良山や安積山、磐梯山や那須連峰といった郡山市を囲む山々を西に望む小高い丘にあります。敷地の地下には「ほたて貝式古墳」があり、古墳時代より阿武隈川の氾濫から身を守るために人々が互いを思いやり助け合って生活してきた歴史と伝統のある地域です。そして今、その強さと優しさを兼ね備えた現代の「高瀬気質」ともいえる「SDGs」のテーマのもと、「ともに歩み、ともに育む学校」を目指し、高瀬小中コミュニティ・スクールとして、地域との連

やれば伸びる どんどんチャレンジ 小高の子                          南相馬市立小高小学校

記事の概要  本校は、令和3年度に小高区内にある4つの小学校(小高小、鳩原小、金房小、福浦小)が1つに統合され、新生小高小学校となって始まりました。震災前は約700人ほどの小学生が小高区内にいましたが、現在は87名で学校生活を送っています。昨年度の学校重点目標が「限界突破 やればできる 小高の子」とし、事あるごとに児童も限界突破を目指して頑張りたいと意気込む様子が見られました。  今年は、昨年からの思いを引き継ぎ、限界を突破するためにもまずは挑戦していかないことには始まらな

一人一人が羽ばたいて!              下郷町立旭田小学校

 本校は、会津地方の南部に位置する下郷町(しもごうまち)の東側に位置し、学区内には紅葉の美しい観音沼森林公園や猿楽(さるがく)台地の広大な蕎麦畑があります。平成16年度に3分校(中妻分校、大松川分校、落合分校)、翌平成17年度には南小学校を統合し、新生 旭田小学校となりました。令和6年度に、創立150周年を迎えます。  本校の学校教育目標は、「創造性と実践力に富んだ心豊かでたくましい子どもの育成」です。教職員・保護者・地域が一丸となって推進している教育活動を紹介します! 【

Frontier Spirit “拓魂”の息づく小中一貫校  西郷村立川谷小学校・川谷中学校

 西郷(にしごう)村立川谷小学校と川谷中学校は、那須連山のふもと、国道289号線沿いにあり阿武隈川の源流地帯にあります。この地は、戦後の開拓によって切り拓かれた広い農地や宅地を生かして、酪農や特産のジャガイモなどの穀物栽培が営まれています。本校は、村立の小中一貫校であり、小学1年生から中学3年生まで共に学んでいます。そのため、世代を超えたコミュニティが生まれ、多様性を受け入れることと同時に、小学生のうちから社会での自分の役割を確認することができます。  今回は、「川谷ならでは

よりよい自分に向かって            西郷村立小田倉小学校

 本校は、「人と自然が輝き、笑顔を未来へつなぐ西郷村」の西側に位置し、学区内には東北自動車道白河IC、東北新幹線新白河駅を有しています。令和5年度の児童数は425名、教職員数41名の学校です。  本校の教育目標は、「よりよい自分に向かって、意欲的に学び、鍛え、人のために自分を役立てることができる、確かな学力を身に付けた、健康で心豊かな子どもの育成」です。そのような子どもの育成のために、保護者や地域の皆さんと様々な教育活動に取り組んでいます。  今回は、その取り組みの中から代表

5つのいっぱいをめざす古殿小学校          古殿町立古殿小学校

 古殿(ふるどの)町立古殿小学校は、平成23(2011)年4月に6校の小学校(田口、宮本、大原、山上、大久田、論田)が統合し、開校しました。校章は、古殿町の文化と伝統の象徴でもある「越代(こしだい)のサクラ」と「流鏑馬(やぶさめ)の矢」をイメージしたものです。6枚の花びらと6本の矢には、6つの小学校が結束し、力を合わせて未来を切り拓いてほしいという願いが込められています。県内でも数少ない、校庭が芝生である古殿小学校。その中で子どもたちは、5つのいっぱい(あいさついっぱい、とも

地域とつながる豊かな体験活動                伊達郡桑折町立伊達崎小学校

 桑折(こおり)町立伊達崎(だんざき)小学校は、桑折町を南北に走る国道4号線の東部、阿武隈川と西根下堰に挟まれた桃やりんごの産地として有名な地区に位置し、芝生の校庭があることでも有名な学校です。歴史は古く、明治5年10月21日創立で、昨年150周年記念式典を開催しました。現在、1年生13名、2年生20名、3年生3名、4年生16名、5年生10名、6年生14名の計76名の児童が在籍しています。昨年は福島県沖地震による被害が大きく、校舎の一部が使用できなくなり、様々な工夫をして教育

地域の特色を生かした「上遠野小ならでは」の教育                                 いわき市立上遠野小学校

 いわき市立上遠野(かとおの)小学校は、いわき市の南西部、阿武隈(あぶくま)高地の南部に位置します。上遠野城跡や滝富士に代表される山、そして、竜神峡、鮫川、上遠野川など、自然豊かな土地です。校地には、江戸時代の公卿飛鳥井家の屋敷跡の石碑や棚倉藩の陣屋跡の案内板が見られ、歴史を感じることができます。  このような環境のもと、「上遠野小ならでは」の教育を目指し、人や地域との関わりを大切に、地域教材や地域人材を積極的に活用した教育活動を行っています。 1 全校児童が縦割り班で「や

「いりとおっ子 みんなで学び みんなで遊び」                                 いわき市立入遠野小学校

 いわき市立入遠野(いりとおの)小学校は、明治6年、東陽寺を仮校舎とする集議小学校として開校しました。入遠野小学校は、昭和40年前半までは大平分校、根本分校、入定分校の3つの分校があり、多い時で1,000名以上の児童が通う学校でした。平成、令和と徐々に児童数が減少し、150周年を迎えた今年度は、全校生で50名となりました。来年度より、同じ遠野町の上遠野小学校と統合し、遠野小学校として新しいスタートを切ることとなります。 1 入遠野小学校のシンボルツリー「4代目おお柳」  

地域とともに子どもを育てる         相馬市立山上小学校

 相馬市立山上小学校は、相馬市内の西部に位置します。学校のすぐ南側では宇多川が清らかな流れを響かせ、さらにその先には塩手山がそびえ立っています。また時折雉の鳴き声が聞こえてくる、自然豊かな学校です。令和5年度は3名の入学生を迎え入れ、全校児童は20名。保護者も地域の方々も学校に大変協力的で、子どもたちを温かく見守ってくださっています。全校児童はとても仲がよく、学年に関係なく関わりをもつことができています。そんな山上小学校の教育活動の一端を紹介します。 1 相馬土垂(そうまど

ふるさとを愛する心を育む只見学        南会津郡只見町立明和小学校

 只見町は、平成26年に、自然と文化が共存する地域としての評価を受けユネスコエコパークに登録されました。平成28年には、町内4つの小中学校がユネスコスクールに認定され、ESD教育に取り組んでいます。本校では、「ESD-只見学の推進」を軸に教育活動を行い、子どもたちに故郷只見を愛する心を育むとともに、自立に向かって自分で考え、判断し、行動していく子どもたちを育てていきたいとの願いをもって実践を続けています。本校のESD教育への取り組みの様子を紹介します。 1 只見町の未来のた

われらの謹教!               会津若松市立謹教小学校

 会津若松市立謹教(きんきょう)小学校は、明治6年、大町一ノ町28、29番地に大町小学校として創立されました。そしてその玄関には、当時、会津随一の書家であった佐瀬得所(させ とくしょ)に依頼し、大書していただいた「謹教堂」の額が掲げられていました。なお、「謹教」という語は、孟子の梁恵王章句(りょうけいおうしょうく)にある「謹庠序之教(しょうじょのおしえをつつしみ)」からとったものであり、「庠序(しょうじょ)」とは中国古代の郷学の意が転じて学校という意味で、「学校の教えをつつし