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ふくしま教育通信 2023年10月号           Vol.233

はじめに

 秋から冬にかけて流れる、レトロ感と郷愁を誘うアナウンス。
 それは、軽トラックのスピーカーから流れる「石焼き芋」の売り声・・・。
 「い~し や~き いも~、おいも! 早く来ないと行っちゃうよ~」。
小中学生の頃はこの放送が聞こえるやいなや、軽トラックまで走って行き、熱くて持てないほどの石焼き芋をフーフーしながら食べたものです。最近ではこのアナウンスをあまり聞かなくなり、ちょっと寂しさも感じています。

 先月の9月9日に「令和5年度ふくしま高校生社会貢献活動コンテスト」の本選が行われました。ボランティア、復興、語り部活動、国際交流、まちおこし、製品開発など、書類審査を勝ち抜いた12グループがこれまで行ってきた地域課題探究活動や社会貢献活動についてプレゼンテーション。もし皆さんが「まちおこし」をテーマに課題探究活動に取り組むとしたら、どのようなことで地域を盛り上げますか?
 なんと、本宮高校の「総合的な探究の時間」のある班は、「石焼き芋」に着目。石焼き芋を通して本宮市を盛り上げようというもので、地域と一体になって展開された活動が、今年度の最優秀賞に輝きました!!石焼き芋と侮るなかれ。詳しくは県教委公式noteサイトに掲載していますので、ご覧ください。

 さて、令和5年4月から福島県教育委員会公式noteサイトにリニューアルした「メールマガジン『ふくしま教育通信』」。
 リニューアル第7回目となる「メールマガジン『ふくしま教育通信』」の10月号の構成は、「リレーエッセイ」、「日々の思い」(2本)、「子どもたちが輝くふくしまの学校」(3校)、そして「編集後記」の7本立てです。ぜひご覧ください。

「リレーエッセイ」
福島県教育庁県立高校改革監 佐藤 隆広(さとう たかひろ)

 「寝る間も惜しんで、テレビにかじりついて観戦するスポーツ」はありますか? 佐藤改革監にとっては、今まさに熱戦が繰り広げられているラグビーワールドカップ2023フランス大会。10月21日と22日には、いよいよ四強がぶつかります(28日3位決定戦、29日決勝戦)。高校生を題材にしたスポーツドラマでも、野球やバスケに加えラグビーが人気。それはなぜでしょうか。ぜひ佐藤改革監の「ラグビーの魅力」に触れてみてください。ラグビーの新たな観戦方法とともに、教育に資する点が見えてくるかもしれません。

「日々の思い」
2022年度文部科学大臣表彰 教育者表彰
前 大熊町立学び舎ゆめの森校長 佐藤 由弘(さとう よしひろ)

 2022年度に文部科学大臣表彰(文部科学省の教育者表彰)を受賞された、大熊町立学び舎ゆめの森の佐藤由弘 前校長先生にご執筆いただきました。
 大熊町立学び舎ゆめの森は、震災から12年の今年4月に、避難先の会津若松市から大熊町に戻りました。式典に際して、子どもたちを出迎えた多くの地域の方々からは、「おめでとう」「おかえりなさい」の声が。震災の「あの時」に思いを馳せながら、佐藤 前校長先生にとっての「生きる価値観が変わった『言葉』との出会い」を、ぜひご覧ください。

「日々の思い」
文化財課長 平山 茂樹(ひらやま しげき)

 春にはソメイヨシノの開花予想日を結んだ「桜前線」が、秋にはカエデの紅葉する期日を結んだ「紅葉前線」が報道される日本。秋を彩る樹木といえばモミジとイチョウが代表的ですが、現存しているイチョウは、なんと恐竜が繁栄したジュラ紀のころからあるそうです。化石での姿と現在の姿があまり変化していないことから、「生きた化石」とも呼ばれています。全国各地にイチョウ並木がありますが、全国に20本ほどしかない貴重な一本がここ福島県にあります。「小さな秋」を見つけに行ってみませんか?

「子どもたちが輝くふくしまの学校」
西郷村立川谷小学校・川谷中学校
西郷村立小田倉小学校
福島県立伊達高等学校

 福島県内の各小学校・中学校・高校・特別支援学校の取り組みを紹介する「子どもたちが輝くふくしまの学校」。
 今回ご紹介するのは、西郷(にしごう)村立川谷小学校・川谷中学校と、西郷村立小田倉小学校、そして福島県立伊達高等学校の3校。西郷村立川谷小学校・川谷中学校は、村立の小中一貫校。「総合的な学習の時間」や学校行事などで、小中一貫校ならではの「連続性」を生かした取組を行っています。西郷村立小田倉小学校は、学びや身体・健康作りを通して、子ども自身の自立する力を育てるとともに、地域との交流を大切にしている学校です。そして福島県立伊達高等学校は、今年度統合した学校で、伊達市と包括連携協定を結び、地域探究活動と地域貢献活動が盛んに行われている学校です。3校それぞれが行っている地域や学校の特色を生かした学びとは何か、ぜひご覧ください。

「編集後記」
教育総務課長 堀家 健一(ほりいえ けんいち)

 「ふくしま教育通信」の最後は、堀家課長の「編集後記」です。皆さんにとっての「当たり前」は何ですか?かつての高校生は、「黒い学生カバン」を持つことが「当たり前」でした。しかし高校2年生の時、この当たり前にギモンを投げかけ、高校生の思いが学校側を動かし、ついに黒い学生カバンは不要に。「当たり前」「今までこうだったから」という言葉にギモンを呈するのは時として難しいかもしれませんが、皆さんにとっての「当たり前」を思い浮かべながら、自分に、社会に、ギモンを投げかけてみませんか。


みんなにも読んでほしいですか?

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