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ふくしま教育通信 2023年11月号           Vol.234

はじめに

 夜になると、キンとした澄んだ空気が顔をなで、思わず星を見上げることが多くなりました。星を見るたび思うこと。それは・・・
 「白いジグソーパズルを、集中力を切らすことなくやり続けられるか」。ジグソーパズルは、絵が描いてあって完成図を見ながらでも(私には)難しいですが、1000以上のピースともなれば言うに及ばず。それが、「絵」がなくて、「全部真っ白」だったらどうでしょうか。できそうですか?

 実は、「白いジグソーパズルを完成目指してやる」というのは、宇宙飛行士の試験問題として出題されたそう。日本で二人目の女性宇宙飛行士となった山崎直子さんが、ある学校の進路講演会で話してくれました。これ以外にも、フォロワーシップ(チームメンバー(フォロワー)が自主的な判断や行動でリーダーを支え、チームでの成果を最大化すること)が大切など、いろんなお話がありました。「リーダーシップじゃないんだ」とつぶやいた高校生に思わず共感。その道で働いている方のお話は、とても心に響きます。

 さて、10月から「高校生 meet up!進学・しごとのギモン ヒント発見ワークショップ」がスタートしました!!県北地方振興局主催のこのワークショップは、高校生にとって進路選択の際のヒントとなるよう、各テーマの分野の先輩社会人から話を聞いてみよう、というもの。進路や仕事の話などについて、アットホームな座談会でホンネでお話ししてくれます。詳しくは県教委公式 note サイトに掲載していますのでご覧ください。そして県北の先生方、高校生に「行ってみたら?」とぜひ背中を押してあげてください。

 さて、令和5年4月から福島県教育委員会公式noteサイトにリニューアルした「メールマガジン『ふくしま教育通信』」。
 リニューアル第8回目となる「メールマガジン『ふくしま教育通信』」の11月号の構成は、「リレーエッセイ」、「日々の思い」、「子どもたちが輝くふくしまの学校」(中学校1校、高校1校の計2校ですが、高校は記事が2つ)、そして「編集後記」の6本立てです。ぜひご覧ください。

「リレーエッセイ」
福島県教育委員会委員 成澤 勝蔵(なりさわ しょうぞう)

 1週間の中で、何回くらい他者に期待や賞賛の言葉をかけたり、自分を褒めたりしていますか?逆に「それダメだね」など、否定したりやる気を失わせたりする言葉は、どのくらい使っていますか?子どもも大人も年代に関係なく、「やること自体が楽しい」「挑戦したい」と、内面から動機が湧き上がるようにするには、どうしたらいいのでしょうか。成澤委員のエッセイを通して「期待」と「褒め」の効果について考えてみませんか。もしかしたら「やる気スイッチ」が見つかるかもしれません。

「日々の思い」
義務教育課長 川井 孝寿(かわい こうじ)

 つい便利で使用してしまう言葉、「例年通り」。「新型コロナが第5類に移行し、例年通りの賑やかな文化祭が戻ってきました」、と前向きな意味で使うこともあれば、「例年通りやってきたことだから」、と変化にためらう意味で使うこともあります。今は予測不可能な時代。急激に変化する社会の中で、変化に対応するだけではなく、新たな変革を生み出すことが求められています。「例年通り」にしばられることなく、「学校の在り方」について変革を起こす一歩を踏み出してみませんか。

「子どもたちが輝くふくしまの学校」
喜多方市立第一中学校
福島県立白河実業高等学校 白河校舎
福島県立白河実業高等学校 塙校舎

 福島県内の各小学校・中学校・高校・特別支援学校の取り組みを紹介する「子どもたちが輝くふくしまの学校」。
 今回ご紹介するのは、喜多方市立第一中学校と、福島県立白河実業高等学校の白河校舎と塙校舎の3つ。喜多方市立第一中学校は、地域合同避難訓練など地域に根差した「生きた」学びの実践をはじめ、学年縦割りの活動を通して学校全体で絆を築き、3年生から1年生への「知の還流」を実現しています。福島県立白河実業高等学校は、今年度統合した学校で、工業科、商業科、農業科の3つの大学科を有する県内唯一の専門高校です。さまざまな地域連携活動や地域探究活動を行うとともに、各種競技大会において全国大会に出場。2校それぞれの地域に根差した学びについて、ぜひご覧ください。

「編集後記」
教育総務課長 堀家 健一(ほりいえ けんいち)

 「ふくしま教育通信」の最後は、堀家課長の「編集後記」です。学校で使われる道具は時代とともに大きく様変わりしています。印刷はガリ版印刷(謄写版)からコピー機に、投影はOHPからパソコンとプロジェクターに。教育実習生や教員は、チョークで文字をきれいに「書く」ために板書の練習をしたりしますが、黒板から電子黒板になると、この姿も過去のものになるのでしょうか。文字を「書く」ことに対する堀家課長の思いを、ぜひ受け取ってください。


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