マガジンのカバー画像

子どもたちが輝く ふくしまの学校

49
県内には、福島の良さを大切にした「福島ならでは」の教育を進めている学校や、個別最適化された学び、協働的な学び、探究的な学びへと変革していく「学びの変革」にチャレンジしている学校が…
運営しているクリエイター

#教育

地域とともにキャリア教育で子どもを育てる近津小                学校名 棚倉町立近津(ちかつ)小学校

記事の概要 棚倉町立近津小学校は、明治6年4月1日開校の151年の歴史と伝統を持つ学校です。学区内には、国指定重要文化財や国認定重要美術品、国指定重要無形文化財を有する奥州一宮の八槻都々古別(やつきつつこわけ)神社や観光地で有名な山本不動尊があります。交通では、水戸―郡山間をつなぐJR水郡線や国道118号線、そして、いわき―会津・新潟をつなぐ国道289号線の交差する重要地点でもあります。このような場所で、子どもたちは地域とつながりながら、棚倉町の進めるキャリア教育で「生きる

「未来を創る この場所から」 学校名 福島県立原町高等学校

記事の概要 本校は、昭和14年創立の相馬商業学校を前身とし、昭和23年の学制改革で原町高等女学校と合併し発足しました。令和元年に創立80周年を迎え、相双地区の進学指導重点校として日々学習に打ち込むとともに、部活動や生徒会活動に主体的に取り組んでいます。また、地域の「相馬野馬追」や「サムライフェス」等のお祭りや地域でのボランティア活動にも積極的に参加しています。  さらに、「福島イノベーション・コースト構想」の実現を担う人材育成のため、地域の研究機関や企業等と連携した教育プロ

一人一人が羽ばたいて!              下郷町立旭田小学校

 本校は、会津地方の南部に位置する下郷町(しもごうまち)の東側に位置し、学区内には紅葉の美しい観音沼森林公園や猿楽(さるがく)台地の広大な蕎麦畑があります。平成16年度に3分校(中妻分校、大松川分校、落合分校)、翌平成17年度には南小学校を統合し、新生 旭田小学校となりました。令和6年度に、創立150周年を迎えます。  本校の学校教育目標は、「創造性と実践力に富んだ心豊かでたくましい子どもの育成」です。教職員・保護者・地域が一丸となって推進している教育活動を紹介します! 【

Frontier Spirit “拓魂”の息づく小中一貫校  西郷村立川谷小学校・川谷中学校

 西郷(にしごう)村立川谷小学校と川谷中学校は、那須連山のふもと、国道289号線沿いにあり阿武隈川の源流地帯にあります。この地は、戦後の開拓によって切り拓かれた広い農地や宅地を生かして、酪農や特産のジャガイモなどの穀物栽培が営まれています。本校は、村立の小中一貫校であり、小学1年生から中学3年生まで共に学んでいます。そのため、世代を超えたコミュニティが生まれ、多様性を受け入れることと同時に、小学生のうちから社会での自分の役割を確認することができます。  今回は、「川谷ならでは

よりよい自分に向かって            西郷村立小田倉小学校

 本校は、「人と自然が輝き、笑顔を未来へつなぐ西郷村」の西側に位置し、学区内には東北自動車道白河IC、東北新幹線新白河駅を有しています。令和5年度の児童数は425名、教職員数41名の学校です。  本校の教育目標は、「よりよい自分に向かって、意欲的に学び、鍛え、人のために自分を役立てることができる、確かな学力を身に付けた、健康で心豊かな子どもの育成」です。そのような子どもの育成のために、保護者や地域の皆さんと様々な教育活動に取り組んでいます。  今回は、その取り組みの中から代表

地域の特色を生かした「上遠野小ならでは」の教育                                 いわき市立上遠野小学校

 いわき市立上遠野(かとおの)小学校は、いわき市の南西部、阿武隈(あぶくま)高地の南部に位置します。上遠野城跡や滝富士に代表される山、そして、竜神峡、鮫川、上遠野川など、自然豊かな土地です。校地には、江戸時代の公卿飛鳥井家の屋敷跡の石碑や棚倉藩の陣屋跡の案内板が見られ、歴史を感じることができます。  このような環境のもと、「上遠野小ならでは」の教育を目指し、人や地域との関わりを大切に、地域教材や地域人材を積極的に活用した教育活動を行っています。 1 全校児童が縦割り班で「や

「いりとおっ子 みんなで学び みんなで遊び」                                 いわき市立入遠野小学校

 いわき市立入遠野(いりとおの)小学校は、明治6年、東陽寺を仮校舎とする集議小学校として開校しました。入遠野小学校は、昭和40年前半までは大平分校、根本分校、入定分校の3つの分校があり、多い時で1,000名以上の児童が通う学校でした。平成、令和と徐々に児童数が減少し、150周年を迎えた今年度は、全校生で50名となりました。来年度より、同じ遠野町の上遠野小学校と統合し、遠野小学校として新しいスタートを切ることとなります。 1 入遠野小学校のシンボルツリー「4代目おお柳」  

地域とともに子どもを育てる         相馬市立山上小学校

 相馬市立山上小学校は、相馬市内の西部に位置します。学校のすぐ南側では宇多川が清らかな流れを響かせ、さらにその先には塩手山がそびえ立っています。また時折雉の鳴き声が聞こえてくる、自然豊かな学校です。令和5年度は3名の入学生を迎え入れ、全校児童は20名。保護者も地域の方々も学校に大変協力的で、子どもたちを温かく見守ってくださっています。全校児童はとても仲がよく、学年に関係なく関わりをもつことができています。そんな山上小学校の教育活動の一端を紹介します。 1 相馬土垂(そうまど

「恕」の精神と「情熱」にあふれる学校                     福島県立安積黎明高等学校

 安積黎明(あさかれいめい)高校って、どんな学校!?  安積黎明高校の伝統から、学校行事や部活動の様子、そして生徒像まで、良いところをギュッと紹介します! 1 「恕」の精神  安積黎明高校は、1911年に安積実科高等女学校として創立し、その後、安積女子高校を経て昨年110周年を迎えた、長い歴史と伝統のある学校です。本校の校訓は「恕」。真心による他人への思いやり、そして自らを信じ、友を信じ、明日を拓くという精神のもと、私たち黎明生は学校生活を送っています。毎日勉強に励むこと

ふるさとを愛する心を育む只見学        南会津郡只見町立明和小学校

 只見町は、平成26年に、自然と文化が共存する地域としての評価を受けユネスコエコパークに登録されました。平成28年には、町内4つの小中学校がユネスコスクールに認定され、ESD教育に取り組んでいます。本校では、「ESD-只見学の推進」を軸に教育活動を行い、子どもたちに故郷只見を愛する心を育むとともに、自立に向かって自分で考え、判断し、行動していく子どもたちを育てていきたいとの願いをもって実践を続けています。本校のESD教育への取り組みの様子を紹介します。 1 只見町の未来のた

100年の歴史と伝統を礎に、次の100年へ向けて                   福島県立安達高等学校

 安達(あだち)高校は今年(令和5年)、創立100周年を迎えました。二本松にあるのになぜ「安達高校」なのか? それは旧制「安達中学校」が、ここに中学校が欲しいという地域住民の熱望により当時の安達郡下28町村で総額約27万円(現在だと約11億円に相当)の寄附を集めて設立された学校だからです。旧制安達中学校は大正12年3月3日に文部大臣より設立認可をうけ、4月16日に第1回入学式が挙行されました。100年前に地域から望まれて設立された本校ですが、さらに今後100年の歴史を書き加え

「チーム学鳳」を合言葉に、広い学びの世界を創り出す                 福島県立会津学鳳高等学校

 福島県立会津学鳳(がくほう)高等学校は、令和5年度に創立100周年を迎える歴史と伝統を持つ学校です。平成19年には、福島県初の公立中高一貫教育校として学鳳中学校を併設し新たな歴史を刻み始めました。また、平成22年度より文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールに指定され、これまで多くの実績を残すとともに、海外の高校生との交流や研究発表等を行ってきました。地元の企業や会津大学等と連携し、探究的な学びの充実を図るとともに、夢の実現に向けて生徒が主体的に学ぶことができるよう生徒