学びの変革への挑戦  県立中学校・県立高校 編

本県の県立中・高校では、複雑な社会の課題を主体的に解決する力の育成に向けて、地域を学びのフィールドとした探究活動に力を入れています。ここでは、学びの変革に挑戦する各校の魅力ある取組や生徒の活躍を紹介します。

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心の健康教室を行いました。

行事名 心の健康教室 と き 令和6年11月19日(月) ところ 視聴覚室  先日、本校の恒例行事である「心の健康教室」を開催しました。本行事は、生徒たちが自分自身の心と向き合い、心身の健康を保つ方法を学ぶことを目的としています。今年は、本校のスクールカウンセラーである小田先生をお招きし、講話と実践を通じてストレス解消法や心の健康を保つ工夫について学びました。  「Z世代のメンタルヘルス」をテーマに、現代の高校生が直面しているストレス要因や、効果的なストレス・コーピング(

専門教育魅力発信応援事業に参加しました

令和6年10月29日(火) 県教委主催による専門教育魅力発信応援事業に2年目の参加となり、今回は錦東小学校の児童24名が水産科の学習を体験しました。 本校水産科は漁業・水産業の後継者育成が使命であり、何のために漁業・水産業があるのかを小学生に問いかけました。 そこで、今回の講座では漁業・水産業の目的を、「人が食べて生活するため」とし、小学生対象の講座のテーマを「五感を使って魚を知ろう」に設定しました。 講座では、プールに入れたニジマスを釣り、簡単な捌き方を教え、小学生

「踊るこころ」チーム ヴェリナ・マハロ                     第12回フラガール甲子園最優秀賞報告     いわき湯本高校

 「shaka(大丈夫?元気?頑張ろう)」のハンドサインと笑顔で教育長との集合写真を撮影したいわき湯本高校。笑顔を絶やさず教育長に最優秀賞を報告しました。  いわき湯本高校フラダンス部「ヴェリナ・マハロ」は11月7日(木)日本一となったことを報告するため、教育長を表敬訪問しました。  1都7県から22校が参加し、その頂点に輝いたいわき湯本高校。教育長室を訪れた3年生の2人は喜びを笑顔で語りました。  いわき湯本高校のフラダンス部は部員が19名と参加した学校の中では大規模な

西会津高校 学校設定科目「地域探究」 出ヶ原(いづがはら)和紙 体験学習

 11月6日(水)、13日(水)、20日(水)の3日間、3年生の選択科目である学校設定科目「地域探究」において、出ヶ原(いづがはら)和紙 の体験学習を行います。  西会津町にある出ヶ原集落を中心に作られた出ヶ原和紙は、会津藩の公文書用紙に使われていたほどの和紙であり、地域の伝統工芸でもあります。  本校の卒業証書は、この出ヶ原和紙を使っています。しかも、3年生はこの時期、自分で和紙を作成します。今年度は11月20日(水)に「紙漉き体験」を行い、和紙を作成する予定です。  11

メールマガジン「ふくしま教育通信」

【令和5年4月号から配信】「学びの変革」と「学校の在り方の変革」にチャレンジする福島県教育委員会の思いや取組をもっと多くの皆さんに知ってほしい。「ふくしま教育通信」は、これまで配信してきたメールマガジンを継承しながら、福島の教育に関わるエッセーや子どもたちが輝く特色ある学びの様子を毎月お届けします。

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ふくしま教育通信                                                 2024年11月号 vol.246

はじめに  読書の秋、とは言いますが、私は冬の方が本を読みます。この時期、なぜかミステリーが読みたくなるのです。宮部みゆきさんが好きで、読むのですが、読み始めると夜眠れなくなるほど、夢中になります。宮部みゆきさんはミステリーだけでなく、時代物、そして児童書まで書かれるのですが、そのどれもが面白く、すっかり子どももファンになっています。ずっと積ん読になっていた3部作『ソロモンの偽証』(初版)を読み始めたら、このままだと眠れない、と気づき、次の長期休暇に持ち越しです。年末の楽しみ

ふくしま教育通信 2024年11月号            リレーエッセイ「Well-beingとEQ」  福島県教育委員会委員 高橋 理里子

皆さんはEQという言葉を聞いたことがありますか?  EQ(感情知能)とは、Emotional Intelligence Quotientの略称で、自身や周囲の人達の感情を適切に察知し、感情に翻弄されず、自分らしさを探求し、より快適な日常を創造したり、仕事や人生を成功へ導いたりするために必要不可欠な能力です。  IQ(Intelligence Quotient=知能指数)が遺伝的な資質による学習能力であるのに対し、EQは誰もが開発可能で、有効に活用することができます。  E

ふくしま教育通信2024年11月号日々の思い「おいしいリンゴには(秘)ミツがいっぱい?」                 義務教育課長 川井孝寿  

 先日、福島明成高校の生徒さんによるリンゴ(王林)の販売がありました。王林をこよなく愛する私は、家族分と知人へのお土産分として喜び勇んで買い求めました。因みに、王林が福島県で生まれた品種であることをご存じでしたか。  まあ、それはさておき、リンゴのおいしい季節を迎えました。真っ赤に染まったみずみずしいリンゴは本当に食欲をそそりますね。(王林は青リンゴですけど。笑)  リンゴが赤くなるためには、日光が必要不可欠です。そこで、リンゴ農家の皆さんは、生育中のリンゴにいかに日光を当て

ともに歩み、ともに育む高瀬中を目指して                   郡山市立高瀬中学校

記事の概要 本校は、郡山市の東南、阿武隈川の東に位置し、安達太良山や安積山、磐梯山や那須連峰といった郡山市を囲む山々を西に望む小高い丘にあります。敷地の地下には「ほたて貝式古墳」があり、古墳時代より阿武隈川の氾濫から身を守るために人々が互いを思いやり助け合って生活してきた歴史と伝統のある地域です。そして今、その強さと優しさを兼ね備えた現代の「高瀬気質」ともいえる「SDGs」のテーマのもと、「ともに歩み、ともに育む学校」を目指し、高瀬小中コミュニティ・スクールとして、地域との連

子どもたちが輝く ふくしまの学校

県内には、福島の良さを大切にした「福島ならでは」の教育を進めている学校や、個別最適化された学び、協働的な学び、探究的な学びへと変革していく「学びの変革」にチャレンジしている学校が数多くあります。  このコーナーでは、子どもたちが輝く、魅力ある取組をしている福島県内の学校を紹介します。

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ともに歩み、ともに育む高瀬中を目指して                   郡山市立高瀬中学校

記事の概要 本校は、郡山市の東南、阿武隈川の東に位置し、安達太良山や安積山、磐梯山や那須連峰といった郡山市を囲む山々を西に望む小高い丘にあります。敷地の地下には「ほたて貝式古墳」があり、古墳時代より阿武隈川の氾濫から身を守るために人々が互いを思いやり助け合って生活してきた歴史と伝統のある地域です。そして今、その強さと優しさを兼ね備えた現代の「高瀬気質」ともいえる「SDGs」のテーマのもと、「ともに歩み、ともに育む学校」を目指し、高瀬小中コミュニティ・スクールとして、地域との連

自然首都・只見に位置する高校と輝く生徒たち               福島県立只見高等学校

記事の概要 本校は全日制普通科各学年1学級、全校生徒85名(令和6年度)の小規模な学校です。しかし、その人数からは想像できないような多様な生徒たちが、非常に活発で充実した学校生活を送っています。そのような学校生活を可能としている要因とは、一体どのようなものなのでしょうか。今回はそんな只見高校の魅力をご紹介します! 1 「地域みらい留学」って何?~只見町山村教育留学制度~  「地域みらい留学」は、日本各地にある魅力的な公立高校の中から、住んでいる都道府県の枠を超えて、自分

『ふるさととつながり、ふるさととともに歩む学校』               大玉村立玉井小学校(たまのいしょうがっこう)

記事の概要 大玉村立玉井(たまのい)小学校は、名峰・安達太良山のふもと、安達郡大玉村の玉井地区に位置し、広大な田園と「居久根(いぐね)」と呼ばれる防風林が点在する美しい景観に囲まれた小学校です。歴史は古く、明治7年1月23日創立で、昨年150周年記念式典を開催しました。児童数は305名で、大玉村全体として少子化の影響も少なく昨年度より15名の増となっています。  今回は、「みんなで支え、みんなで育て、みんなが育つおおたまの教育」のスローガンのもと、学校と地域が一体となって取

本宮市が舞台。「ミライ・ラボ」の挑戦!                                                        福島県立本宮高等学校

記事の概要  福島県立本宮高等学校は、令和3年4月に本宮市との包括連携協定を締結しており、本宮市からの様々なご支援をいただきながら、特色ある取り組みを進めています。その一つである、本宮市を舞台にした「探究」の学び、通称「ミライ・ラボ」の挑戦を中心に、本宮高校ならではの生徒たちの活動の様子をご紹介いたします。 1 福島県立本宮高等学校+本宮市=「フォトロゲイニング」 突然ですが、「フォトロゲイニング」というものをご存じでしょうか?  フォトロゲイニングとは、チェックポイントの

編集室から

本サイトの編集担当のつぶやきです。

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ふくしま教育通信2024年11月号編集後記 高校生の夢~影響を与えるものは~                教育総務課長 柾木 渉

 今の高校生は、どのような夢を描いているのでしょうか。  高校生が将来なりたい職業、そしてもう少し広義の将来の夢についての調査結果があります。(調査対象地域は全国ですが、オンラインのリサーチ会社のモニター会員(高校生)を対象にしているので、回答者の属性に多少偏りはあるかもしれません。)  男女ともに将来なりたい職業の上位に公務員が来ているのは、ここ数年変わらない傾向ですが、男子高校生の1位が「ITエンジニア・プログラマー(12.5%)」となっています。男子高校生の上位10項

2024年10月号 編集後記       未知の生成AIとの付き合い        教育総務課長 柾木 渉

 最近、高校生の学びの成果報告会などを拝見して、驚くことがあります。高校生がICTにとても順応しており、パワーポイントを活用して大人顔負けのプレゼンテーション資料を作成し、論理立てて話している姿に、いつも驚かされます。  自分の高校生の頃を思い返しても、スライドを作成してプレゼンテーションをしていた記憶はありません。。。自分が高校を卒業してから15年以上が経過しますが、学びの様子の変化と生徒たちの堂々としたプレゼンテーションに驚嘆するとともに、学びのツールも大きく変化していく

2024年9月号 編集後記              アンテナを強化する夏休み明け                       教育総務課長 柾木 渉

 これまで、多くの方々にnoteの記事をお書きいただきました。学校のこと、私生活のこと、ハッとさせられる内容がたくさんありましたが、前月に配信した会津若松市立荒舘小学校の鈴木基之校長先生の記事もまた、子どもたちと接する際の視点・姿勢を改めて考えさせられる内容であり、多くの♥が付されていました。 「ふくしま教育通信2024年8月号」より  前回のふくしま教育通信(※)では、令和5年度教育者表彰(文部科学大臣表彰)受賞の鈴木校長先生に、「決して忘れてはならない人」というタイ

2024年8月号 ふくしま教育通信    編集後記 教育総務課長 柾木 渉                            夏の風景 ~ご近所さんとの遭遇~

 7月末、福島市内の阿武隈川と松川の合流地点において、花火大会が行われました。小さい頃から見ていたこの花火大会は、今年で46回を迎えました。  今年は、妹家族も実家に来ており、2歳になった甥っ子は、花火の音に驚き、落ち着いて見ていられなかったようです。そして私は、「花火見よう」と当日朝に連絡をしてきた中学校の友人と、近所の公園で昔話をしながら花火を見ていました。  これまで、なかなかこの時期に帰省できていなかったので、高校生以来の風景でしたが、夜空に広がる花火の開花と、時間差

高校生の商品開発

高校生が取り組む商品開発について紹介するためのマガジンです。

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【安達東校舎】幻の組み合わせ試してみませんか?

 昨年度より、道の駅さくらの郷と打ち合わせを重ねてきた商品がついに完成!  11月17日(日)に30食限定で販売してきました!  本校の生産したはちみつと、岩代地区の特産品を使った商品ができないかと考えていた生徒たち。  道の駅さくらの郷の駅長からアイディアをいただき、総菜パンのメニュー開発に挑戦しました。 試行錯誤を繰り返し、商品が完成!  地元の方が作る『米粉パン』に  本校のはちみつ『あいさつ坂』と、  道の駅さくらの郷名物『ごんぼコロッケ』、  本校の卵ではあり

大丸東京店にて本校のマグロをPRしてきました

令和6年10月23日~25日 大丸 東京店(東京都千代田区丸の内)にて、福島の震災復興関連イベントに参加し、本校の福島丸で漁獲したマグロを使ったマグロ丼、常磐物の目光、平目と合わせた海鮮丼の販売をお手伝いしてきました。 1週間のイベントのうち3日間参加しましたが、1日100食の目標を120%達成し、1日120食を売り上げることができました。 販売中は「高校生が頑張ってるなら」「私も福島出身だから」「福島の魚はおいしいよね」とお客様からたくさんのお声がけをいただきました。

【地域との協働による学び】~生産物の地産地消と商品化~(高等部農園芸班)

【学校における地域との協働】 学校は、子どもたちの将来の自立と社会参加に向けて、その基礎となる力を培う場です。子供たちの豊かな学びと成長のためには、学校内における教師と子どもたちの学びのみならず、地域が学校や家庭と共に教育の担い手となり、地域全体で子どもたちの学びを展開していく環境づくりが重要となってきます。  これらの連携と協働は、地域や家庭における子どもたちの主体的な学びを促すことにもつながり、学びの深化の視点からも重要であると考えています。 【地域での販売活動】 7月

【安達東校舎】東京大丸店特別賞をいただきました!

 11月3日(日)、4日(月・祝日)、大丸東京店11階催事場で行われた、全国農業高校HANASAKA収穫祭に参加してきました。  今年は、全国から46校が集結し、各校自慢の農産物や加工品がずらりと並びました。安達東校舎からは、当校のシンボル「あいさつ坂」にちなんだはちみつを出品。東京という大舞台で、多くのお客様にご来場いただき、大盛況のうちに幕を閉じることができました。  参加した生徒は、緊張しながらも、事前に大丸東京の社員の方から教わった接客ポイントを活かして、安達東校舎